ルーマニア文化学院(ICR Tokyo)は、在日ルーマニア大使館および東京都港区役所と共に、2026年3月29日(日)、春の習慣と伝統に捧げらる、第一回「ロクサンひろばフェスタ」を開催いたします。
開催に携わっている我が国ルーマニアは、ルーマニア文化の中で最も重要で象徴的な伝統の一つである「マルチショール」を宣伝・紹介するプロジェクトを企画しました。マルチショールや工芸品の展示、伝統的なかぎ針編みや編み込みの技法を用いたマルチショール制作のアトリエ、そしてカサハラ・コルネリア、コグレ・ドロテア、シュテファン・エレナ=テオドラ、セキグチ・コルネリア、ユリタ・ヴィオレタの各氏による、ルーマニアの言葉や英雄、そして古くから伝わる民話の世界をテーマにしたイラスト・ワークショップを開催いたします。更に、ルーマニアの文化を参加者に近く感じてもらえるように、著名な「アコーディオンの主」とも呼ばれるモカヌ・ジャンと、若く非常に才能豊かなパプク・ビオレルによる伝統音楽のリサイタルや伝統楽器(カヴァル、笛、ナイ、チムポイ)の紹介が行われます。来場者は、ルーマニア料理専門店である「Conte Restaurant」、「Gaby’s Cucina Cafe」、「Daniel’s Wine Club」によって提供される料理や雑貨のスタンドを訪れることができます。また、興味のある方は、春の訪れに関連したルーマニアの料理の伝統や習慣のプレゼンテーションを観覧することもできます。
当イベントは、2026年3月29日、11:00から16:00まで、東京で最も訪問者が多く人気のあるエリアの一つである六本木ヒルズのすぐ近くに位置し、港区によって再整備・改修された公共スペース、「ロクサンひろば」で開催されます。
モカヌ・ジャン:「アコーディオンの主 (Lord of the Accordion)」、そして現代ラウタリ音楽の構築者として知られています。
アコーディオンを伴奏楽器から、真のソロ・オーケストラへと変貌させた名手であるモカヌは、次世代の音楽家にとって到達不能な基準を示し続けています。音楽が「手から手へ(人から人へ、直接)」と伝えられた時代に生まれたモカヌは、独学の障壁を瞬く間に乗り越えました。ラウタリの世界では稀な規律を持ち、彼は天性の才能と正確さを備えたテクニックを融合させることに成功しました。批評家たちは彼のスタイルを「クリスタル・サウンド」と呼び、最も複雑なテンポのパッセージにおいても、すべての音を明瞭かつ的確に力強く再現する能力を持っています。モカヌのキャリアは国内の祝宴等にて始まり、今では国際的な規模のアーティストとして活躍しています。「ルーマニア・ラプソディ(Rapsodia Română)」アンサンブルのようなエリート音楽グループの主要メンバーとして、またオーケストラ「チョカルリア(Ciocârlia)」の協力者として、ルーマニアのフォークロアを海外へと羽ばたかせた主要なメンバーの一人として知られています。
パプク・ビオレル: 8歳の頃から音楽の世界に入りました。ルーマニアの伝統音楽、アントン・パンの作品を含む古楽、クラシック、インターナショナル、映画音楽、ビザンチン、宗教音楽、グレゴリオ聖歌を演奏します。彼は複数の楽器を操るのアーティストであり、ナイのほかにチムポイ、笛、カヴァルを使いこなします。
セキグチ・コルネリア: ルーマニアのクルジュ=ナポカに生まれ、バベシュ・ボヨイ大学で歴史、ジャーナリズム、教育を学び、中等教育の正教員資格を取得しました。ルーマニアの高校で5年間歴史を教えた後、日本に移住して新しい人生の章を始め、川村学園、成蹊大学、日本の外務省を含む様々な場所で英語とルーマニア語の講師として働いた経験があります。語学教育の傍ら、日本とルーマニアの遺産を促進する文化プログラムの組織や貢献に携わってきました。ボランティア活動には、まずルーマニアでの「日本文化の日」の開催や日本大使館と協力した裏千家の茶道儀式が含まれ、その後、日本では「ハローキッズ」や上尾市国際学習主事会での活動等もあります。特に刺繍はセキグチの心の中で特別な場所を占めています。数年前に趣味として始め、それ以来縫うことをやめられず、刺繍は彼女の日常生活の一部となりました。グループ「シェザトアレ・ジャポニア(Șezătoare JaponIA)」の活動をコーディネートしています。
カサハラ・コルネリア:フリーランサー。ルーマニア語・日本語の翻訳活動、音楽やダンス講座の実施・演奏、伝統的な技法と現代的な技法の両方を用いたルーマニアの伝統にインスパイアされた雑貨クリエイター等、様々な活動を兼任しています。更に、これら様々な活動を遂行する資質は、多数の資格によって裏付けられています(2003年 –文化・宗教省⦅当時⦆発行のフォークロア・民謡ソロ歌手⦅特にフネドアラ、バナト、アルバ、シビウ地方の音楽⦆の証明書、2005年 –ルーマニア法務省発行の公認日本語・ルーマニア語翻者、2005年 –日本語学校発行の日本における日本語教授法コース修了証明)。趣味として、ノンフィクション文学、スポーツ(ランニング、スキー、ダンス、ヨガ)、自然と健康、テキスタイルアート・手縫いのアート(伝統的なステッチから、モダン・抽象的なスタイルのスローステッチまで)をこよなく愛しています。
シュテファン・エレナ=テオドラ:日本在住11年目。ブカレスト大学外国語・外国文学部を卒業し、バレンシア大学への留学奨学金を得てフランス言語学の修士課程を修了しました。現在は日本語学校の事務職に従事しています。刺繍を中心とした手仕事全般に情熱を注いでおり、衣類を修復する洗練された日本の技術である「かけつぎ」のコースを受講する準備をしています。グループ「シェザトアレ・ジャポニア」の一員です。
コグレ・ドロテア: 2013年からルーマニアを離れ、ドイツやパキスタンに住み、現在は日本に在住。7回の引越し、5つの都市を経験し、現在は3人の子供達、そしてたまごっちと一緒に東京に住んでいます。ブカレスト経済大学にて学士と修士を修了した経済学者でもあります。長年の模索の末、子供の頃に好んだ「書くこと」と「描くこと」に戻り、現在は子供たちと一緒に想像の世界を探索しています。2023年には、クリエイティブ・ライティングのワークショップに参加しました。ユリアン・タナセ、フロリン・イアル、マリン・マライク=ホンドラリや、雑誌「Revista de Povestiri」ディアナ・ゲアカ、アナ=マリア・サンドゥに学びました。現在は東京の武蔵野美術大学にてイラストレーションのコースを受講しています。
ユリタ・ビオレタ:数学者、教育・指導分野の研究者(数学教育、ペダゴジー、教育器具)。ブカレストおよびアメリカのミシガン州立大学で学びました。島根大学の教員を務め、現在は東京で教育分野の研究に従事しています。夫と共に日本に居住しています。